Big Muff Pi 研究隊が行く!
U.S.A.NYC製 第2期タイプ(ラムズ・ヘッド)実用化改造編
(まだまだ序章。随時更新していきます。)

非常に苦労して手に入れたこのラムズヘッド、
愛着はあるのだが、個体差というヤツだろうか、
他のモノに比べてゲインが全然低く、
特にシングルコイルのギターだと爆音とはほど遠い音しか出ない。
なんかゲートが掛かってしまうというか、突き抜け感が無い。
せっかく手に入れたのにこのままだとあまり使えなくて
エフェクトボードに入れて自慢でけへんやないか!(笑)
ということで、ここは思い切っていじくり回すことにした。

ホントは今度の病院代もないほど金欠なので手放すことも考えたのだが、
やっぱりコイツだけは手放せない。
でも使えなきゃなということでリペア大作戦決行。

爆音感が無いということから、トランジスタに問題があると判断。
自作したときの経験で、特にブリブリブロックの2つは
一定のゲインがでる石でないと歪まないばかりか
音が出なくなることもあったのよね。
こいつに使われている"BC239C"なる石は残念ながら入手困難。
でも、石自体の個体差があるから、4つを順番入れ替えてみようかなと。

まずは慎重に半田吸い取り線を使って半田を取り除いた後スポッと引き抜く。
慎重にしないと石を熱で壊しかねないのでマジに慎重に。
そして入れ替えが楽なようにそこにソケットを付けちゃおう。

こんな感じにね。
コイツは一列にずらーっと並んでるピンソケットを
一つ一つバラして使う。半田付けの時熱くなるので注意。
コレなら石の差し替えも楽ちんっというわけ。

ちなみにこれがオイラのラムズヘッドの基板部品実装部。
石を外したときに撮ったモノね。
なんかコンデンサ4つゴっツイ、マイカ?マイラ?が使われちょります。
他のコンデンサはごく一般的なセラと電解。
抵抗がバラバラで多少音の個体差に影響してるかもね。
さて、ソケット化が終わった所で、実用化を進めるために
思い切って手を加えちゃうことにする。
あぁ、もったいないとも思うけど、オラこいつを手放すつもりはないし、
あくまで使うことが目的なので骨董的価値だけを重視しても意味無いのでね。
ま、一応オリジナルのパーツも取っておくけど。

まずは多少劣化のみられるジャックを新品に交換してしまう。
元々オリジナルが日本製のヤツなので、手持ちの一般的な安いヤツにした。
クリフだの、スイッチクラフトだの高いヤツを買う余裕は今の俺にはない。
ま、クリフの黒いのは多少手持ちがあるけど。
そして電源スイッチも省略して、一般的なエフェクトと同じく、
入力ジャックをステレオにしてジャックを入れると電源ONな仕様に変更。
そしてすぐ切れちゃうショボい単芯ケーブルは、
音声信号通過部だけOFCのスピーカーコードに変更。

さらにフットスイッチも劣化が見られたので、
クリフの6Pに変更して、トゥルー・バイパス化しちゃおう。

相変わらず下手な半田に下手なケーブル回し。
でも、このスイッチは踏み心地が良いので、実用的。

リペア完成。
006用の電池スナップもチギれかけてたので新品に交換。
余裕があれば外部電源端子も付けても良いけど、
面倒くさいので今回はココまで。


で、肝心の音出し。
うむ、安定性は格段に上がりましたな。
石の入れ替えもいろいろ試してみて、ゲインも少しあがったようだ。
でも、シングルコイルで使うにはもっと爆裂しても良いなぁ。
ここは2N5088あたりに代えちゃうかなぁ。。。
でもそうすると多少音にも影響あるかもしれないしなぁ。
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