
こいつがその回路図。その昔、海外大手メーカーが1万円以上もの値段で売っていたみたい。
ギタマガムックの大塚明氏著「ハンドメイド・プロジェクト2」を参考にしました。
残念ながらすでに絶版。もう10年前だものな。
そのままスキャンするのもどうかと思うので、とりあえず回路図は自分で書き起こしてみました。
パーツリストはこちら。あくまでオイラが今回作ったのに使った一覧です。
要らないのは省いても無問題。
パーツリスト |
トランジスタ |
2SC945など |
1 |
20円 |
コンデンサ |
0.1μF マイラ、セラミックなど |
2 |
20円*2 |
抵抗 |
390Ω |
1 |
5円 |
10kΩ |
1 |
5円 |
47kΩ |
1 |
5円 |
470kΩ |
1 |
5円 |
1MΩ |
1 |
5円 |
10kΩ(LED用オプション) |
1 |
5円 |
ヴォリューム |
100kΩ Aカーブ |
1 |
100円 |
ツマミ |
合えばなんでも良い |
1 |
100円 |
LED |
ブラケット入りが便利
(オプション) |
1 |
100円 |
ジャック |
モノラル |
1 |
100円 |
ステレオ |
1 |
120円 |
フットスイッチ |
ミヤマ DS-008 (6Pタイプ)
3Pタイプでも可 |
1 |
450円 |
電池スナップ |
006P用 |
1 |
50円 |
DCジャック |
− |
1 |
100円 |
ケース |
タカチ YM-100
(TS-1 / TS-11などを推奨) |
1 |
?
TS-1 : 790円
TS-11 : 980円 |
ユンバーサル基板 |
UP-204 (1/2) |
1 |
120円 |
線材 |
必要分 |
− |
? |
スペーサー |
適当なヤツ |
2 |
20円 |
ネジ |
スペーサに合うヤツ |
2 |
20円 |
値段は参考値です。秋葉原を歩き回れば多少上下します。
ケースはもう少し大きなのを使いましょう。YM-100だとかなり、そーとーキツイです。
抵抗は金属皮膜抵抗を使えばノイズ低減に効果があるかもしれないが、
そもそもこんな簡単な回路に無理して高級品を使うこともないかもしれない。
でもたった5本だからたいした出費ではないけれど。
トランジスタは小信号用NPNのシリコンならなんでも大丈夫だしょ。
この2SC945の他には2SC1815なんかが安くて有名だね。GRとかYとかのランクも無視してOK。
コンデンサもフィルム、マイラ、セラミック、積層セラミックなどでOKだべさ。
セラミックだと高域特性が向上する可能性もあるが、ノイズには弱そうな感じ。
ちなみに今回は製作記事そのまま作るのではなく、
SWを6P化して電源はINにプラグが刺さっていてかつエフェクトON時のみ通電するように改造。
SWが3Pの場合は、プラグが刺さっている時は常に通電することになります。
でも、回路電流は極小なので、6Pにしなくても電池は異常なほど長く持つでしょう。
さらにDCジャックとLEDインジケータを追加(←このLEDのためにSWを6Pにしたようなもん)。 |

まず、ブレッドボードで組んでみて実用性があるか確かめる。
簡単な回路だから、組むのも楽ちんだねん。
で、実際使ってみて・・・うむ、ゲインを最大に上げると多少ノイズが気になるが、
音はクリーンなまま(そりゃ受け側の限度を超えれば歪むけど)音量がぐ〜んとUP!
試しにFUZZ TONEの前に繋いでみたら、歪みも増すし安定度も良くなった。
よし、制作決定だべさ! |

できあがった基板。UP-204って型番の正方形なユニバーサルを使用。
基板に載せる部品はこれだけ。マジで簡単でしょ?
今回は組み込むケースが極小なので余分な部分をカットしてしまう。
ちなみに一番右の抵抗10kΩは、LED点灯用にオイラが追加したもの。
ホントはLED部分の回路もちゃんと設計した方が良いんだろうけど、
とりあえず光ればいいので細かいことは一切気にしない、気にしない。 |

ケースを加工。今回は手持ちのちいこいケースを使用するので
かな〜り中身キツキツです。配置をよく考えながら作業を進める。
でもアルミに穴を空けるのは大変です。前は手動ドリルでゴリゴリやってましたが、
いまは激安電動ドライバにドリルの刃をつっこんで無理矢理空けてます。
でも力のないドリルなのでやっぱり大変。
今回の作業でも右手2カ所に軽く切り傷作成。 |

配線材に太い線を使ったこと、長さも大きく取ったので、
ふたが閉まらず大変な状態です(笑)とても中はお見せできません。
無理矢理押し込んでぎゅぅっと押さえたままネジ締めて
ようやく完成。絶対どこか線がつぶれたりしてるよな。
それに、基板止め用のネジ穴ですが、電池のスペースを忘れてしまったので、
右の穴はダミーです(笑)シールで隠してるけど。
(ちょっと高かったけど)銀色のインクジェット用紙買ってきてロゴを印刷。
とりあえず「クリーン・ブースター」と名付け、端子の表示も付けてみますた。
かなり中身キツキツで見た目も悪いですが、無事動作いたしました。
ゲイン最大にするとかなりノイズも目立ちますが、
ビンテージ・ハンドメイド系のエフェクタの前に繋ぐと
かなり使いやすいですし、歪みもぐーんとアップ!
エフェクトON時は、やや音がマイルドになる感じ。
コンデンサをセラミックにするとか、石を変えてみるとキャラも変わるかもね。
サイズも手のひらサイズで持ち運びも便利。
とりあえずこれで完成といたしました。 |