TOOL Maniacs


TOP -> Live Report 2002.04.11.



TOOL Live Report in Japan

Japan Tour 2002 in Akasaka Blitz
April 11st, 2002



Click to larger images.

Maynard James Keenan : Vocal
Adam Jones : Guitar
Danny Carey : Drums
Justin Chancellor : Bass


昨日のTOOL初体験は凄かった。
というよりヤバかった。
まさかあそこまで凄いモノとは。
この日は会社の仕事など
手につくはずもない(笑)

本日は当日券も出ていた模様だが、
昨日より人は多い感じだった。
そしてボディチェックだが、
昨日は日本人だったのに
今日はゴッつい外人SPがチェック。
昨日なにかトラブルでもあったのかな。
さすがにヤツには勝てそうもないものな(笑)
入場して昨日グッズは買ったのですぐ会場へ。
後で知ったのだが、キーチェーンもあったそうで
買っとけば良かったと少し後悔。
今回はAブロックなのでステージ右隅スピーカーの前、
最前列から4、5列目くらいに陣取ることが出来た。
昨日はどちらかというと左手だったので今回は右で
DannyとJustinのプレイを凝視する予定。

横には外国人連中が飲食禁止なのに
ビール片手にバカ騒ぎしている。いやな予感。
同じく定刻の19:00ちょうどに会場が暗転し、
SEと共にスクリーンに目玉の映像が。
2度目の経験でも、もうこの時点でボルテージ上昇。
そしてついにメンバーが登場。
向かって左からAdam、少し奥まってMaynard、
要塞のようなセットに囲まれたDanny、
一番右にJustin。昨日と同じやね。
今日もMaynardがどんな格好で
出てくるかも楽しみの一つだったが、
今日は顔の中央に縦にペイントは同じものの、
メドゥーサヘアースタイルの
グラサン一体型のヘルメット(?)
みたいのを装着し。さらに怪しい雰囲気に。
わかりやすく言うとSlipknotのコリィみたいな
感じって言えばわかるかな。

そして"The Grudge"が始まるといやな予感は的中し、
左の外国人兄ちゃんどもが
モッシュおっ始めた。それを避けようと
周りの客は一気に私のいる端の方へ避難。
TOOLは騒ぐようなものじゃないんと違うか?
モッシュしたいならパンクかコアの
ライブにでも逝ってくれ。
TOOLメンバー自体も騒ぐのは嫌いなようで、
次の大阪と名古屋では、
通訳を通して「騒ぐ外国人がいて迷惑を掛けて申し訳ない」と
言ったそうな。

今日はスピーカの直前と言うことで
音を体全体で感じることが出来る。
これも私的にはある意味エクスタシーだね(笑)
で、やはり完璧な演奏。全く隙がない。
もう一瞬にして観客を虜にする。
んでやはりMaynard怒濤の30秒シャウトは圧巻。
完全に魂を引き抜かれる。

そして次は電気がショートしたようなSEから
Adamのフィードバックと続き
"Stinkfist"。相変わらずAdamは
たまにDannyの方を振り返り
タイミングを確認するだけで下を向いたまま
黙々とPlayに集中する。
この曲の後、Maynardは「また会えてうれしいよ」とMC。

今度はAdamがシタールのような音色で
イントロを弾き始め、"4°"へ。
この曲はAdamの音色が美しい。

次はAdamの弦ガリガリ音とDannyのシンセで
美しい世界を作り出した後、
"Parabol"へ。今日は昨日と違い
フルバージョンで演奏。
この曲から次の"Parabola"への
流れはやはり興奮するねぇ。

そしてAdamとJustinの
絶品のイントロから始まる"Schism"へ。
まさに目の前でプレイするJustinとDannyに釘付け。
この曲を聴くとJustinの巧さが目立つ。
Warmyの使い方も絶妙だしね。

次はJustinのコードプレイが光るイントロで
どっと歓声が沸き上がった"Sober"。
静と動のコントラストが美しい名曲やね。

次はAdamとJustinの美しい絡みで始まる
"Disposition"へ。
TOOLの静の部分を存分に感じられる
この曲はさすがに観客全員棒立ち。

そしてDannyの見事なタムさばきから始まる"Reflection"。
しかしこのドラミングは完璧すぎる。
ホントにマシーンみたいだ。
怪しくダークな雰囲気の曲でこれも観客棒立ち。
で、エンディングではやはりAdamが
延々と例の同じフレーズを弾き続ける。

メンバー全員が引き上げた後、
昨日と同じく"Parabol~Parabola"のVideoが。
見るのは2度目だが、
やはり何度見てもキモ格好いいというか。

観客皆がスクリーンに釘付けになっている隙に
Dannyが戻る。
昨日と違いMaynardの位置に
ロートタムがセットされる。
ん?Maynardが叩くの?と思いきや
普通の日本人のお姉ちゃんが登場。
後で聞くとインディーズバンド
「東京ピンサロックス」のDr.レイコ嬢だそう。
なんでもDannyの友人の友人というつながりだそうで。
曲はもちろん"Triad"。
雰囲気的にもテク的にも
少し違和感があったのかもしれないが、
彼女結構可愛かったので、
あたし的にはアリではなかったかと(笑)
しかし、このとき居場所を奪われた
Maynardはスクリーンの後ろから
ギターを抱え影で登場するのだが、
そのときのアクションが無茶苦茶
格好良かったのを覚えている人は
そう多くないのかもしれない(笑)

その後表に登場したMaynard。
キターっ!パンツ一丁姿!!
しかし無茶苦茶やさしい声で
「Thank you welcome.」とMC。
そのギャップがなんともたまらない。

次の曲はAdamのクリーントーンが美しい
"Eon Blue Apocalypse"。
非常に短いが、実に美しい曲である。

そして流れるようにJustinの
ワウを効かせたプレイと絡み"The Patient"へ。
後半にかけてのダイナミックな構成が
素晴らしい曲である。
もうこのあたりになると
最初モッシュしていた外人どもも
完全にステージに引き込まれていたなぁ。

同じく最後メンバー全員がDannyのもとに集まる。
Maynardが「Think yourself....」と囁き、
Adamのクリーントーンの
イントロから"Lateralus"へ。
この曲のためだけに用意された
Dannyの巨大銅鑼(ドラ)も
実に鮮やかな手さばきで「ッシャーン」っと鳴り響く。

そしてついに東京公演全ての演目が終了。
昨日と同じくメンバー全員が
前に出てきて円陣を組む。
素晴らしい光景だ。

4人全て卓越したプレイヤーだが、
誰一人としてエゴを出し前へ出ようとしない。
自分一人が目立とうとするのではなく、
あくまでTOOLとしての音を
放出することだけに集中する。
その結果作り出されるある種異様な空間。
巧いバンドはいくらでもいるが、
ここまでオーディエンスを虜にする
ステージを演出できるのは彼らしかいないであろう。

こうして怒濤の2夜が終わったわけだが、
この興奮度は一体何なんだろう?
あまりに凄すぎる、イヤ、ヤバすぎる、
中毒性のあるステージだった。
普通ライブ参戦しても次の日には
現実の世界に簡単に戻れるわけだが、
私はあの日以来完全には
こちらの世界には戻ってこれてません(笑)

とにかく言葉では到底表せない。
今回見逃した方は
(次の機会がいつなのかはわからないが)
是非一度体験することを強くお勧めする。


Set List

The Grudge
Stinkfist

Parabol
Parabola
Schism
Sober
Disposition
Reflection
Parabol~Parabola (Video)
Triad
Eon Blue Apocalypse
The Patient
Lateralus




Back