TOOL Maniacs
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TOOL Live Report in Japan
Japan Tour 2002 in Akasaka Blitz
April 10th, 2002
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Maynard James Keenan : Vocal
Adam Jones : Guitar
Danny Carey : Drums
Justin Chancellor : Bass
朗報はあまりに突然やってきた。
公演決定の告知から実際の公演まで
一ヶ月程度という慌ただしさ。
フジロックでの来日はあったものの
単独での来日公演は今回が初。
ファンにとっては待ちに待ったというところ。
私自身もフジロックは不参加だったので
非常に楽しみにしていた。
さて当日。どうやら当日券も出ていた模様。
結構数多くライブ参戦しているが、
洋楽では初めてボディチェックを受けた。
入場してまずはグッズ売場へ。
手がうに~ってのびてる絵のTシャツ、
ステッカー、缶バッジ、ネックレスをゲット。
この会場はオールスタンディングなのだが、
UDO主催と言うことでブロック区切りが。
私はBブロックで、ほぼ会場の
ど真ん中に陣取ることに。
ステージ中央上方に巨大スクリーン、
Maynardの後ろにもスクリーンが。
定刻の19:00ちょうどに会場が暗転し、
SEと共にスクリーンに目玉の曼陀羅映像が。
(Laterarusのディスク本体参照)
もうこの時点でボルテージ上昇。
そしてついにメンバーが登場。
向かって左からAdam、少し奥まってMaynard、
要塞のようなセットに囲まれたDanny、
一番右にJustin。
Maynardがどんな格好で出てくるかも
楽しみの一つだったが、
今日は顔の中央に縦にペイント。
ちょうど車のタイヤに轢かれたような、
あるいはおにぎりの海苔といった感じか(笑)
ついに"The Grudge"が始まると
周りの客は一気に前方へ。ダイブする輩も。
みんなジャンプしたがるも
例の変拍子なので乗り切れてない(笑)
しかし、なんて完璧な演奏なんだ。
全く隙がない。もう一瞬にして観客を虜にする。
んで曲後半、Maynard怒濤の
30秒シャウトは圧巻。完全にねじ伏せられた。
そして次はAdamのフィードバックから始まる
"Stinkfist"。この曲はノリやすいネ(笑)
観客も盛り上がりフェスティバル&カーニバル状態。
しかしAdamはレスポールと
マーシャルくらいの比較的シンプルなシステムだけで
非常に見事に音色を使い分ける。
今度はJustinが美しい音色でイントロを弾き出し、
"Forty Six & 2"。
この頃になると観客もすっかり引き込まれて
口をあんぐり開けたような状態に。
私はこの曲のエンディングがたまらなく好きで、
もう鳥肌立ちまくり。
この曲の後ようやくMaynardは「Good Evening.」と観客に。
Dannyの鐘の音色のタイコからAdamが続き、
"Parabol"かと思いきや
イントロのみですぐに"Parabola"に。
この曲も盛り上がった。
この曲の後誰か関係ない
適当な名前を叫んだらしく、
Maynardが「驚いた。もちろんそんなヤツいないよ。」
と答える。
それもあり得ないくらい冷静に
つぶやくところがなんとも彼らしい。
続いては"Schism"。なるほど、
あのフレーズJustinはハンマリングで弾いてるのか。
へなちょこ楽器弾きの私は家に帰って
試すも弾けなかった(笑)
Dannyのドラミングはまるでプログラムされた
マシーンのようであまりに完璧。
しかしこのライブ、スクリーンの映像もすばらしい。
不気味なのはもちろんだが、
きちんと編集されていて演奏と
見事にマッチングしている。
次はお馴染み電気がショートしたようなSEから
Adamの神業のような見事なフィードバックが鳴り響き、
"Disposition"へ。
AdamとJustinの絡み、Maynardのささやくような声、
パッドだけの演奏に専念するDanny、
実に美しい曲である。
さすがにこの曲は観客もすっかり静まって
完全にステージ上に釘付け状態。
そしてDannyの見事なタムさばきから
始まる"Reflection"。
怪しくダークな雰囲気の曲で
これも観客棒立ち状態だったなぁ。
曲の最後、他の3人が一度ステージを去っても、
Adamが延々と例の同じフレーズを弾き続ける。
海外公演の時よりもかなり長かったようだ。
非常に長かったが飽きないのは不思議だ。
メンバー全員が引き上げた後、
"Parabol~Parabola"のVideoが上映される。
通常はアンコール待ちの時間なのだろうが
観客を飽きさせない工夫なのか。
それも見事な映像。Tricky似の人や
お決まりの怪しい人形キャラが登場。
観客皆がスクリーンに釘付けになっている隙に
Dannyが戻る。
見事なタムさばきから始まり、Justin、Adam、
そしてMaynardもギターで続き、インスト曲の"Triad"へ。
そうそう、ワシMaynardがギター弾くって
知らなかったんだよね。確か2曲目くらいから
早々にギターを手にしたんだけど、
全くイメージになかったので
「うぉ、あなた弾くのね」とびっくりしたくらい。
もちろんAdamのサポートとして完璧に弾きこなしていた。
ちなみにMaynardのギターは
ヘッドレスのスタインバーガーのようだった。
この曲の後Maynardが言うには、
先ほどのVideo今回が世界初公開だったそうで。
貴重な体験をさせてもらった。
そしてついにMaynardのHey! Hey! Hey!で"Aenema"に。
この曲もお馴染みで観客もノリノリ。
最後メンバー全員がDannyのもとに集まり、
Maynardが
「今回の経験を元に、ポジティブな何かを生み出せ。」と
英語で語りかける。
そして最後の曲、"Lateralus"へ。
この曲も複雑なんだが、ココまで来ると
不思議と自然に体に入ってくるから不思議だ。
そして全ての演目が終了。メンバー全員が
前に出てきて円陣を組む。
メンバーの関係が非常によい証だろう。
ライブ全体を通して感じたのは、
とにかく完璧な演奏ということ。CDと寸分も違わぬ。
それはCDのクオリティが低いわけでもなく、
ライブでの再現がうまいのではなく、
この4人が生み出すパワーが
まるで別次元の空間を作り出すという感じ。
いろいろなアーティストのライブに参戦した後だったが、
これほど心に響いて
魂を抜かれたライブは初めてだ。
TOOLのライブは世界一という
声が多いのも当然だろう。
とはいえまずは初日。
明日も参戦予定なので初日のレポートはこのくらいで。
Set List
The Grudge
Stinkfist
Forty Six & 2
Parabol (Short ver.)
Parabola
Schism
Disposition
Reflection
Parabol-Parabola (Video)
Triad
Aenema
Lateralis