Big Muff Pi

U.S. 第2期 ラムズ・ヘッド(EH3003)タイプ 基板徹底考察編


非常に苦労して手に入れたこのラムズヘッド、
絶対手放さないぞと思っていたのだが、
現在の緊迫した経済状況を考えると売却もやむなしという
かなり緊迫した状況になってしまった。

しかたない、手放す前に徹底的にデータを収集してみる。
回路定数だけでも良いんだろうけど、
せっかくだから基板について徹底的に調査することにした。
今回は写真がでかいので、あしからず。


2007.10.03追記:マフページリニューアル開始だが、この内容は古いまま。
少しずつ改訂していきマッスル。


まずは使い回しの内部写真。オリジナルの配線を確認するためにね。

次の写真はでっかいので注意。



基板半田面の詳細?スキャン。
基板サイズは、この状態でヨコ11cm、タテ10cmだ。
この画像をそのサイズで印刷すれば、
プリント基板のパターン図として利用できますでっしゃろ。

次の写真もでっかいので注意。




これがオイラのラムズヘッドの基板部品実装部。
すべて定数を記載してみた。
抵抗なんかは、経年変化かテスタで測るとかなぁ〜り実測値は違いますが、
とりあえずカラーコードから数値を読んで書いとります。

最近はなかなか更新されてらっしゃらないようですが、
DIY EFFECTS OCTOBER ALL OVERさんの所にも詳細内部写真があります。
非っ常に参考になるので、あわせてご覧あれ。
http://www.geocities.jp/dotculation/fetishbigmuff.html
石は同じですが、多少定数や、Cの素材が違う部分がありますな。

自作する際の注意だが、まず部品の選択。
BC239Cなる石はまず手に入れるのはかなり難しそうだ。
ここはとりあえず2N5088なんかでも良かろう。
または足を入れ替えれば国産の2SC945や2S1815なんかでもOK。
マフの場合、トランジスタの型番自体が音に与える影響は少ない。
一番気を遣った方が良さそうなのはゲインの選別だ。
コイツは(古いのもあるだろうが)石のゲインが動作ポイントギリギリ。
だからブチブチ切れるような動作になる。
ハイゲインにすると安定性は増すが、演奏感は多少変わってくる。
シングルコイル派ならむしろハイゲインを選別すべきだが、
ダブルコイル派は低めの方が幸せになれる気がする。
音色自体はコンデンサと抵抗の方が影響力がでかいが、
石のゲインは演奏感に結構影響をもたらす。
自分の気持ちがよいようにいろいろ試すと良いだろう。

あとは抵抗。普通のカーボンでも良いだろうが、
見た目が似ているからといってヘタにオーディオ用の高価なやつを使うと
音が上品になりすぎてダメな気がする。
まずは耐圧、ガタイがでかめのカーボン抵抗(1/2Wとかね)を試すのが賢そうだ。
あとは秋葉原ならラジオデパートあたりで金属被膜などがちらほらあるし、
オーディオ用なので選択眼が必要だが、海神さんに数種類海外産がありますな。
コンデンサは、セラミックと電解は一番一般的で安いヤツで良かろう。
電解は、PC用などに使われる低インピーダンス品や、オーディオ向け高級品は避けた方が良さげ。
また、先のDIY EFFECTS〜さんのサイトでは、セラの560pが470pになっていたりする。
0.1のコンデンサの素材には凝ってみても良さそうだ。
普通のマイラで良いと思うが、いろいろ安いヤツを試しても良いだろう。

とりあえず気力の限界が来たので今回はここまで。
さて、元気が出たら基板を2〜3枚作ってみるか。
でもパーツ買う金がないので、手持ちの標準品でまずは試すかしらん。



苦労してアメリカからゲットしたものの、泣く泣く手放したこの個体、
やはりラムズの人気はダントツで、
私が売った東京の某ショップで売られ、
その後九州の方がヤフオクに出品していたのを記憶している。
落札されて今はどこへ行ってるのかしら?
ゲットされた方、かわいがってあげてねん。

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